山崎まさよし
ギブソンのアコースティックギターを携えて歌う姿が特徴の山崎まさよし
時には指で繊細なフレーズを爪弾いたり、時には激しくアコギをかき鳴らしたり、変幻自在のギタープレイとその柔らかで伸びのあるボーカルで聴いている人を魅了し続けています。
さて、そんな山崎まさよしのギタープレイについて
山崎まさよしはギターがめちゃくちゃ上手い!
という人や
山崎まさよしのギタープレイは雑音やいらない音が混ざっている乱雑なものだ!
という人まで千差万別です
こうやって論評されている時点で彼のプレイは数え切れないぐらいの人達に届いているわけなので
はっきり言って山崎まさよしのギタープレイは凄いということに間違いはないし
「何をもってギターが上手い」というのかは人それぞれの考え方なので
この人は上手いとか下手だとか評価するのはちょっと難しいですよね!
そんな山崎まさよしのギタープレイにスポットを当てて
その奏法の特徴や音楽のルーツ・使用ギターや機材までを紹介してその素晴らしさを追求してみようと思います
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演奏スタイル・ルーツは?
山崎まさよしの音楽のルーツが垣間見える映像があります
GibsonのL−1という何ともレトロなギターを抱えて本人が言うところの「手クセ」フレーズを弾いている映像です(カッコいいですね!)
これを見れば一目瞭然なのですが
彼の音楽・ギタープレイの原点はブルースミュージックなのです!
この映像で山崎まさよしが使用しているL-1というギター
ギブソンが戦前に発表していたとても小さくてシンプルなアコースティックギターなんですが、これはブルースの化身とも言えるロバート・ジョンソンというギタリストが使用していたモデルなんです
このギャングみたいな格好をした人ですね
クロスロードで魂を売ってギターのテクニックを…なんて伝説があるんですが長ったらしいので割愛しまして
早い話が、この人がブルースミュージックの基礎を作った偉い人なんです
エリッククラプトンもキースリチャーズも、ブルースが根っこにあるミュージシャンはほぼ全員彼をリスペクトしています。
山崎まさよしももれなく彼をリスペクトしていますし影響を受けています
アコギを抱えて弾きながら歌うという演奏スタイルがそのまんまですからね!
そして次に聞こえてきそうなのが
ブルースって一体なんだよ?、一体何が凄いっていうんだよ!
ということになってくると思うのですが
ブルースという音楽は幾つかの特徴がありまして
- 基本的に3つのコードのみ使用
- 曲の展開も決まりごとのように決まっている
のではっきり言って昔のブルースなんて聴こうものなら、パッと聴きどれがどの曲だか誰が歌ってるんだかてんで分かりません
そんな中、ミュージシャン達は試行錯誤してボトルネック奏法というのを編み出してみたり、マディウォーターズのようにブルースにエレキギターを取り入れてみたりあらゆる手段を使って他のミュージシャンとの差別化を図り個性を確立していったんです
するとどうでしょう
ブルースから影響を受けたミュージシャンたちがロックミュージックを開発して、あっという間に世界の音楽シーンを塗り替えていったんです
と、話が少し脱線しましたが
音楽シーンを塗り替えるほどの影響を与えたブルースミュージックの基礎、山崎まさよしが最も影響を受けたのがこう言ったルーツミュージックだったと言えるでしょう。
シンプルな3コードのブルースに影響を受けながら、J-popというカテゴリの中で一般の人々にも分かりやすく曲をアレンジしてその独特の声で歌い上げる
これこそが山崎まさよしの個性だと言えるでしょう
どこか懐かしく、しかし洗練されたような響き
古き良きルーツミュージックと現代のシーンでも受け入れられるコード進行や歌詞との究極のミクスチャー音楽なのかもしれません
使用ギター・機材は?
Gibson J-45
まずは彼の代名詞とも言えるJ-45
このギターは本当に汎用性が高いのでプロのミュージシャンもたくさん使用しています。彼の音楽のルーツを考えると妥当な選択と言えるでしょうね
Gibson Southern Jumbo
そしてJ-45と同じ系統のアコースティックギター、サザンジャンボという機種も使用しています
このギター、J-45と比較するとより野性味のある中音域が特徴的です。
荒々しい音と形容されることが多いギブソンのアコースティックギターの中でもより荒々しさが際立った機種だと言えるでしょう
主にギブソンのアコースティックギターを使用しているイメージの強い山崎まさよしですがエレキギターも何本か所有しているようです
- ストラトキャスター
- ES-335
- CASINO
等のエレキを所有しているようです
やはりブルースやロックに根ざしたプレイが特徴なだけに、エレキも渋いギターをチョイスしているようですね!
まとめ
ブルースや古いロックンロールに根ざしたプレイが特徴の山崎まさよし
過去のレジェンド達がそうであったように、3コードという限られた枠の中で表現するというのはとても難しいことであると同時に表現する力を最大限に引き出すためのとても良いトレーニングであるとも言えます
全く同じフレーズ、コード進行、スケールをいかに自分色に染めて表現するか?ブルースマン達と同じように山崎まさよしもギタープレイに磨きをかけていったのでしょう(実際、ボトルネックを小指に装着しフィンガーピッキングをしながら歌うというのはとても難易度が高いプレイなんです)
年齢を重ね、ギタープレイや歌唱にも円熟味が増してきた山崎まさよし!
これからは大人の渋みを生かしたグッドミュージックを我々に提供してくれることでしょう!