サカナクション
2005年に結成されたサカナクション
2007年にメジャーデビュー、日本の音楽シーンに躍り出るやすぐさまトップまで駆け上がり
- ロックフェスへの出演
- 日本武道館単独公演
さらには
- 紅白歌合戦への出演
まで果たしました
これって実は凄いことだと思うんです!
ロックバンドやアイドルなどが入り乱れジャンルやカテゴライズが細分化された21世紀の日本の音楽シーンでサカナクションは
通なロックファンからお茶の間にまで影響を及ぼすことができる本格派ロックバンド
だと思うんです
1部のコアなロックファンだけに限らず
- フェスでライブに足を運んでたまたまサカナクションを見かけた人
- テレビに出演してパフォーマンスをしていたサカナクションを見かけた人
- 雑誌のインタビューを見てサカナクションが気になった人
どんな角度からでも見る人を惹きつけてサカナクションワールドへ引き込むパワーを持っていると思うんです!
そんなサカナクションのメンバーや、そのマニアックすぎる使用機材などいろんな角度から検証していきたいと思います
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メンバー紹介
- Vo.Gt. 山口一郎 (一郎先生)
- Gt. 岩寺基晴 (モッチ)
- Ba.草刈愛美 (姐さん)
- Key.岡崎英美 (ザッキー、ザキオカ)
- Dr.江島啓一 (エジー)
の5人からなるサカナクション
主に1980年代前半生まれのメンバーで構成されています(筆者と同世代なんです)
中心人物は何と言ってもVo.Gt.の山口一郎
ほとんどの楽曲の作詞作曲を手掛け、サカナクションの世界観を作り出している張本人と言っても過言ではありません
彼の世界観を具現化し広げていくことができるそんなメンバーが名を連ねています
パッと見
普通のバンドと同じような構成じゃない?と思ってしまいそうですが
実は普通のバンドと違って5人全員がDJのように横並びにステージに立つこともあるんです!
うーむ、これはただ事ではない!日本版ダフトパンクのような感じですね
ロックバンドでありながら、ロックバンドのカテゴリーの中に収まりきらない
これがサカナクションの大きな魅力の1つだと言えるでしょう
使用機材
色々な演奏形態、変幻自在のサウンドでリスナーを魅了するサカナクション
使用機材は一言では語り尽くせないくらい多種多様です!
バンドスタイルの時とDJスタイルの時があるのですが
ギタリスト的な視点から解説するために山口一郎と岩寺基晴の使用ギターを紹介していこうと思います
リッケンバッカー330
独特のフォルム・サウンドが特徴のリッケンバッカーの代表機種ですね!
ビートルズが使用したことで有名なリッケンバッカー、リードギタリストが持っても十分メインギターとして使用できるのですが筆者のイメージではヴォーカルギターの人がよく使っているなという印象があります
リッケンならではのジャキジャキ感のあるサウンドがサカナクションの近未来的かつロックなニュアンスを作り出すために一役買っているのではないかと思います
山口さんはこのギターに
- リバーブ
- フェイザー
- ディストーション
- オーバードライブ
等のエフェクターを繋いで音を出しています
特にマニアックなエフェクターを使用しているわけではありませんが、独特なサウンド・世界観を作り出しているのは山口さんのセンスならではと言えるかもしれません!
Gibson SG Standard
ギターの岩寺さんは
SGやテレキャス、ストラトなどを使用している姿が印象的ですが
その中でも目を引くのはTVイエローのSGですよね!
SGと言えば赤色が定番ですが、あえてこの色を選ぶところがニクイなと筆者は思っています!
使用エフェクターは…と言うと
ここでは説明できないくらいの数を使用していて要塞のようなシステムに囲まれてギターを弾いている姿が印象的です
特徴的なのはピッチシフターやディレイを効果的に使っている点でしょうね!
独特の浮遊感あふれるサウンドや、繰り返し同じフレーズをリフレインさせるためにエフェクトを駆使しつつ骨太なサウンドでサカナクションの楽曲に彩りを加えています
どのバンドでもヴォーカルギターとリードギタリストがバンドにいる場合、バッキングをヴォーカルギターが担当してリードギタリストが上物として彩りを加えるという役割分担については他のバンドと変わらないのですが
メンバーの個性がフレーズの節々に現れ、それが楽曲・バンドの個性に繋がるのだと筆者は思っています。
サカナクションの作り込まれた楽曲、ギターのフレーズは何度聴いても耳に残るし嫌味なサウンドがしない研ぎ澄まされたサウンドだなという印象を受けます
いつもと違った視点から彼らの楽曲を聴いてみるとまた違った面白さに気付けるかもしれません!
まとめ
ギタリストの視点から、基本的な使用ギター・エフェクターのみを紹介してみましたが
5人メンバーがいてそれぞれが代表的な楽器だけではなく
- シーケンサー
- サンプラー
- シンセサイザー
- PC
等のデジタル機器を駆使し、アナログ楽器だけではなく打ち込みを多用した独特の編成で演奏することがあるサカナクション
1980年代頃からロックシーンの中にもこのようにデジタル機器を多用するバンドが増えてきましたが21世紀の日本においてもこんなに面白いバンドが出てきたんだなと思います
サカナクションの大きな特徴とも言える
バンドスタイルやDJスタイル等の変幻自在のスタイル、さらには和太鼓を取り入れてみたりライブのステージやPVに芸者さんを登場させてみたりと和のテイストもふんだんに取り入れつつ本当に唯一無二の存在となりつつあります
筆者が初めてステージを目撃した時ははっきり言って衝撃でした
サカナクションって何だか弱そうなバンド名だな
ぐらいの印象しかなかったのですが、その激しいステージを見て印象が一変しました
クールに演奏するメンバーと対照的に、まるで小沢征爾さんのように情熱的にバンドを操り観客を煽る山口さんがものすごいパワーを放っていたように思います
ミュージシャンという枠を飛び越え、頑固一徹の音楽職人だなと思いましたねこれからのサカナクションの音楽とステージングが非常に楽しみです