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RADWIMPS
映画「君の名は」の大ヒットを通じて、一躍日本を代表するロックバンドとして日本の音楽シーンに認知されたRADWIMPS(ラッドウィンプス)
透き通ったヴォーカルと特徴的な詩世界が特徴的ですよね!
映画の中でもRADWIMPSの楽曲がフィーチャーされ、所々で使われるサウンドまで劇中における音という音をRADWIMPSが担当して映画の世界観をより盛り上げていたように思います
そんなRADWIMPSのサウンドの要とも言える
ヴォーカルの野田洋次郎
ギターの桑原彰
はっきり言ってこの2人のギターのアンサンブルがRADWIMPSのサウンドの肝だと言って良いでしょう!
2人の
- 使用ギター
- アンプ
- エフェクター
使用機材をギタリストの目線から徹底的に分析して、そのサウンドの秘密に迫っていこうと思います!
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使用ギターはこちら
Psychederhythm Standard-T
ギター、ヴォーカルの野田洋次郎のメインギターはこれ!
東京恵比寿にあるギターショップが独自に展開しているブランドで、プロからも絶大な支持を得ています!
このギターの特徴は、まずフロントピックアップがP−90だということ!
一般的なシングルコイルのピックアップよりもパワーのあるサウンドが得られるこのピックアップをあえてフロントに配置しているというのが面白いですね
ピックアップの配置でサウンドってかなり変化するのですが、フロントにハムバッカーではなくP−90を設置するというのはかなりイレギュラーだと言えます
だからこそ他にはないサウンドが得られるということでしょうね!
Gibson 1968Les Paul Standard
リードギターの桑原のメインはヴィンテージのレスポール!
しかもP−90を2つ載っけた1968年製!
通好みだな!という印象ですね
- コードストロークが中心の野田
- 時にテクニカルでトリッキーなフレーズを交えて弾く桑原
この2つのギターが織りなす音がとても美しい!
- 野田はリアピックアップを常時選択していて
- 桑原はセンターポジションの音を選択しているとのこと
テレキャスのジャキジャキ感とレスポールのファットなサウンドが相性バッチリ!
王道と言えば王道なんだけれど、個性的に聴こえるのはフレーズの選び方や彼らの奏法によるところが大きいと言えるでしょうね!
使用アンプ・エフェクターは?
さて、次に野田と桑原の使用アンプや特筆すべきエフェクターを紹介していきます
まずは野田の使用アンプについて!
HIWATT CUSTOM50
はい!出ました泣く子も黙るハイワットですね!
今時こんなロックな音しか出ませんみたいなアンプ使っている人いるんだなぁと感心してしまいます!
無骨でまっすぐなサウンドが印象的なハイワット、テレキャスとの相性もバッチリだと思うし、何より無骨なサウンドが野田の透明感のある声をより一層引き立てている印象がありますね!
÷13(Divided by 13) FTR 37
桑原のメインアンプはこれDivided by 13です!このアンプねめっちゃ高いんですよ
ヴィンテージと違って最近のハイエンドなアンプは「温かい、古き良きサウンド」という点では劣るのですが
現在のテクノロジーを駆使しているので音のレンジも広く、レコーディングで使用してマイクで音を拾ったときに「今っぽい」という印象がします
何を持って「今っぽい」のかは人それぞれですが筆者は「無駄がなく、ギターの特徴を素直にクリアに表現できる点だと思っています
これも野田のサウンドとは対照的だと言えます
対照的なのは良くないんじゃないかって?
いやいやそんなことはありません
ツインギターだったらサウンドが対照的なのはとても良いことです
- 無骨な印象の野田のギターサウンド
- 研ぎ澄まされた桑原のギターサウンド
音が分離しているのでそれぞれの特徴・良さが十二分に出るのですから、それこそ野田と桑原のギタープレイの良いところが絡み合ってさらにこのアンプたちがそれを強調してくれるわけです!
気になるエフェクターは?
野田も桑原もエフェクターを駆使して多種多様なサウンドメイキングを行っているのですが
あえてディレイやハーモナイザーなどの飛び道具的なエフェクターには触れずに、基礎となる歪みエフェクターに注目をしてみました
2人の共通点としてあげられるのがアイバニーズの不朽の名作Tube Screamer(チューブスクリーマー)です
何度もモデルチェンジを繰り返しつつもギタリストから常に支持されている歪みエフェクターの代表格です!
派手なサウンドが得られるわけではなく、深く歪むわけでもなくどちらかというと地味目な印象を受けがちなのですが
チューブスクリーマーで得られるクランチサウンドは絶品なんです
RADWIMPSのギターサウンドはあまり歪んでいないですよね!
野田と桑原のそれぞれのギターの絡みがキラキラとした世界を生み出しているので、深く歪ませすぎるとそれぞれのギターの良さを打ち消してしまう可能性があるんです
歪みは抑え目に、クランチサウンドぐらいにしておいて後は空間系を多用してサスティンを得るという方式を取っているように思います
歪みが浅ければ音ヌケがよくなります
2本のギターが絡み合って前に出てくることによってRADWIMPSのギターサウンドが作り上げられていると言えるでしょう!
まとめ
さて、ここまで長々と使用機材やら何やらについて語ってきたわけなんですが
それを踏まえて大ヒットとなった前前前世を聴いてみましょう!
前前前世
改めて聴いてみるといかにRADWIMPSというバンドがギターアレンジに力を入れているのかというのが伝わってきます!
サントラを聴いているとストリングスやピアノの音を取り入れてよりドラマチックなアレンジになっているのですが、そこはやはりロックバンド
ギターのサウンドがアレンジの真ん中にいるような気がしてならないのです!
昔ながらの使い古されたようなフレーズはあまり使われていないのですが、ロックバンドの基本とも言える2本のギターの絡み現代風に進化させ独特の世界を切り開いていくRADWIMPS
新世代のギターヒーローとして、歴史に名を残していくような気がしてなりません!
これからの活躍がとても楽しみですね!