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Suchmos TAIKING(タイキング)
飛ぶ鳥を落とす勢いで日本の音楽シーンを駆け上っているSuchmos (サチモス)
若手の中では最重要バンドだといっても過言ではないでしょう!
ソウルミュージック・ディスコビート等のブラックミュージックをベースにロックな要素を注入したオリジナリティ溢れる斬新なサウンドが特徴の彼ら
そんなSuchmosにおいて主にロックな雰囲気を作り出しているのがギタリストのTAIKING(タイキング)です!
巷では
- ジャミロクワイのようだ
- アシッドジャズだ
- オシャレな音楽だ
と、専門的なのか何なのかよく分からない論評をされているSuchmosですが
サウンド的にロック寄りのエッセンスを注入しているのがギタリストのTAIKINGだと筆者は睨んでいます!
ロックギタリストの筆者が彼の使用ギター・エフェクターを紹介しつつ、ギタリストならではの視点で音楽的に分析していこうと思います
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気になるプロフィール・音楽的なルーツは?
- 本名:戸塚 泰貴(とつか たいき)
- 出身:東京都
彼のお父さんは元日本代表のサッカー選手…なんですが、彼は音楽の道を選んだようです
写真を見る限りかなりのイケメンですね!
ベーシストのHSU、ドラマーのOKとバンドを組んだりしていたようですが、HSUに誘われてSuchmosに加入しました
YMM
TAIKINGのギタープレイの特徴をいくつか挙げるとすれば
- クリーントーンによるカッティング
- 印象的な単音リフ
だと言えるでしょう
- 16ビートで延々とカッティングしたり
- ビートに乗って単音リフを弾きまくる
というような黒人ギタリストの必殺技とも言える技術を特に取り入れているようです!
こういうプレイを取り入れると曲がダンサブルに仕上がって聴いていると思わず踊りだしたくなっちゃうんですよ!
TAIKINGは歯切れの良いサウンドを求めているようで、ストラト系(シングルコイル)のギターをよく使っているみたいです
Fullertone Guitars
水色が印象的なこのストラトはKEY楽器がプロデュースしているFullertoneのギターです
2000年ごろからでしょうか…
東京や大阪などの大都市圏にあるギターショップが続々とオリジナルで高品質な楽器を作り出している印象をうけます
FenderやGibsonのコピーモデルであることが多いのですがこだわりを持ってギターを製作しているので、どのブランドもかなりクオリティが高く本家本元に負けず劣らずのサウンドを出すことができるようなんですね!
大手のKEY楽器が製作しているこのブランドも品質は折り紙つき!
ライブやレコーディングで大活躍しています
Fender Japan Stratocaster
少し前までTAIKINGのトレードマークのような存在だった白のストラトキャスターは
何とFender Japan製だったようですね!
と、言っても決して侮ってはいけません!
最近はジャパンヴィンテージなんていう言葉も出てきているぐらい
80年代の日本の楽器がマニアの間で見直されているんです!
GrecoやFujigenそして80年代のFender Japanなんかも高値で取引されるようになっています
本家本元のFender U.S.Aのギターとはキャラクターが違うのですが、日本で作られたこれらのギターは繊細でバランスの良いサウンドが特徴だと思います!
こういう要素がSuchmosというバンドが求めるサウンドにピッタリはまっていたのかもしれません
最近筆者も80年代のFender japanのストラトを使用してレコーディングをしたのですが音が必要以上に暴れず録音した時にとてもキラキラしたサウンドに仕上がって大満足だったのを覚えています
侮るなかれFender Japan リサイクルショップなどで安く手に入る場合もあるし、実際TAIKINGもリサイクルショップで購入したみたいですよ!
サウンドの要、使用エフェクターに注目!
気になるTAIKINGの足元、サウンドシステムなんですが
最近のギタリストの中では「珍しいな」と思ったのですがラックシステムを組んだ上で足元で一括制御するという方式をとっているようです
確かに合理的だしSuchmosぐらい売れてしまえば機材の持ち運びに手間取ることもないでしょうし当然なのかもしれません!
そんな中筆者が注目したのはサウンドメイキングに使われている2つのコンパクトエフェクターです!どちらもマニアックで通好みですが、ツボを抑えたチョイスだなという印象を受けます
HUMAN GEAR FINE (フィーネ)
「ファイン」ではなく「フィーネ」というこのオーバードライブ
何を隠そう筆者も使用していました
HUMAN GEARのこのシリーズはどのペダルもとても高品質です(高価ですが…)
VIVACEやPASSIONATE等、プロ御用達のペダルがこれでもかと幅をきかせています
例によってFINEもとても品質の高いオーバードライブサウンドを作ることができます!
ガンガンに歪むようなタイプではないのですが、これを繋いでオンにすることによってサウンド自体が何とも言えない高級なフィルターに包まれたように変化します
下品で野暮な印象を全て取っ払って、音を一つ上の次元へステップアップさせてくれるようなイメージでしょうか!
アーバンなサウンドを求めているSuchmosに無くてはならない要素でしょう!
MAD PROFESSOR Fire Red Fuzz
歪みエフェクターを数台多用するというのはギターマニアのやる典型的な技です(笑)
TAIKINGもやっちゃってますね!彼、ボードに3つぐらい歪みエフェクター繋いでいるみたいだし!そういうの見るだけで筆者は嬉しくなってしまいます!
さて、Suchmosサウンドに「静」と「動」があるとすれば
「動」を司っているのがとりわけTAIKINGによるギターのファズサウンドだと断言できます!
クールなカッティングを延々と繰り返していたかと思えば、どこからとなく凶暴なファズギターのサウンドが押し寄せてきてSuchmosのロックな一面をむき出しにしてくれる
そんなファズサウンドを作り出しているのがこれ
マッドプロフェッサーのファズです
ファズなんだけれど、古典的なファズよりもジャリっとした歪み方が特徴だと思います!
ビッグマフとかロジャーメイヤーと比べると上品なファズだという印象ですね
ファズに上品な音なんてあるのかよ!と言われてしまうと何も返す言葉がありませんが、ファズの選び方一つとってもTAIKINGのセンスが光っているなという印象を受けますね!
まとめ
ここまでTAIKINGについて主に機材面から分析してきました
先ほども述べたようにSuchmosの音楽はブラックミュージックから…なんて書いてみたわけなんですが、彼らブラックミュージックに傾倒しているわけではないですよね!
70年代〜80年代のブラックミュージックや90年代のアシッドジャズ系の音楽にインスパイアされてはいるものの
そのまんまコピーしているわけではないですよね!
- 衣装だってド派手な感じではないし
- 歌詞だって日本語だし
- 自分たちは◯◯系のバンドだ!って宣言しているわけではないし
Suchmosとしてのオリジナリティをとても大事にしているんじゃないかと推察できます!
つまり、ここまで快進撃を続けてきた彼らですが
ここで満足することなくさらに高みを目指して行く
そんな気持ちすら感じ取ることができます
若くて野望にあふれたロックバンド
筆者はSuchmosについてそのように認識しています
TAIKINGの機材もそれに伴って色々変化していくのではないでしょうか?(個人的にとても楽しみです!)これからの彼らの活躍から目が離せませんね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!