竹原ピストルとは?
ここ最近メディアでの露出が増えてきた竹原ピストルという「歌うたい」を知っていますか?
ギター1本抱え、多い時には年間300本もライブをこなす「叩き上げのミュージシャン」という肩書きがこんなにもしっくりくるアーティストはなかなかいないですよね!
よー、そこの若いの
タオルを頭に巻いて
飾り気のないTシャツを着て
アコースティックギター1本持って
それなのに何なんですかこの存在感!
そして曲のタイトルはというと「よー、そこの若いの」です
本当にメジャーレーベルからリリースしてんのかよ?と思うぐらいインパクトのあるタイトルですね!
でも、いいですね!世の中の若者に物申している感じ!
筆者みたいな40手前の世代の人間からしたら、ものすごくリアリティがあるし等身大で自分のリアルな感情を唄っているんだなというのが伝わってきます!
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2度のメジャーデビュー・映画にも出演!
竹原ピストル、実は過去に野狐禅(やこぜん)というアコースティックユニットでメジャーデビューしています
2007年に事務所から独立
2009年にユニットを解散
地道なソロ活動を始めることになったわけなんですが…
筆者のような並のミュージシャンであれば、インディーズでの活動を初めて数年もすれば「1回メジャーデビューできたし、まぁ第2の人生もあるかな…」と考えて「地元に帰って就職して全く別の人生を歩む」というのが大体の相場だと思うんです
しかし…
竹原ピストルはそんじょそこらのミュージシャンとは違うんです!
ソロアーティストとして活動を始めてから年間数百本にも及ぶライブ活動を全国で展開!
いわゆるドサ回りというやつです!
そんな地道な活動が身を結んでか、ダウンタウンの松本人志の目に止まり映画「さや侍」に出演
この頃から徐々にメディアでも取り上げられるようになります!
松本人志が「本来なら紅白に出てもおかしくはない」なんていうコメントをするぐらい彼の才能を認めているんです。才能のある人は才能のある人を見逃さないということでしょう
ソロ活動の中で自分と向き合い
- 活動の方向性
- 音楽との向き合い方
- 自分の魅力の伝え方
を考えに考え抜いたのでしょう
2014年には古巣であるオフィスオーガスタと再度契約、名門ビクターのスピードスターレコードから音源をリリース、オリコンにもチャートインして徐々にその認知度を高めています!
これって本当に凄いことなんです!
筆者も恥ずかしながらメジャーデビューしていた事があるので、いわゆる事務所とかレコード会社の「手のひら返し」というやつの凄まじさを身をもって体験しています
用のなくなったアーティストは、本当に使い捨てです
(今になって考えれば、会社が利益を出すためには当然の事なのかなと思いますが…)
竹原ピストルは自分自身を信じていたし、事務所サイドも彼の実力を認めていたのでしょう。アーティスト事務所が1度契約を終了したアーティストと再度契約を結ぶって本当にレアなケースだと思います
竹原ピストル自身が己の才能を疑わず、自分を信じ抜いた結果でしょうね!
ミュージシャンの中のミュージシャン、その魅力の秘密は?
彼の演奏スタイルはアコギ1本の弾き語り
音楽のジャンルとして考えた時に特に目新しいものではないし、バカにしているわけではないのですが、彼のルックスも決して斬新なものではないしスタイリッシュなものでもないと言えるでしょう
じゃあ竹原ピストルの魅力って一体何なの?
と、テレビか何かで彼をパッと見ただけの方は思うことでしょう
正直な所、テレビやインターネットを通して演奏している姿・形だけを見たとしても彼の魅力の半分も伝わらないかもしれません…
筆者もミュージシャンの端くれとして、全国のライブハウスを回って数多くのアーティストを見てきたのですが
言葉では説明できない「人間力」を持った真のアーティストってのが時々いるんですよ
どんなミュージシャンだって「売れたい」とか「有名になりたい」という気持ちを持っていると思うんです
しかし…
そんな気持ちが前に出過ぎて打算的になってしまった結果、衣装や演出ばかりに凝ってしまって肝心の歌や演奏が中途半端になってしまうアーティストが本当に多いと思うんです
もちろん衣装や演出をとことん突き詰めて一定以上のクオリティがあればメジャーデビューすることもできるでしょう
でも
本当に「歌唱のみ」「ギターのストロークのみ」で聴いている人、見ている人を惹きつけることができる真のアーティストって本当に限られていると思います
竹原ピストルというアーティストの真の魅力は、彼自身から溢れ出る「人間臭さ」とか「リアリティ」をそのまま絞り出したような楽曲や歌声・演奏だと思うんです
物凄く抽象的なことを言ってるのはわかるんですが、こればかりは生演奏を見ないと伝わらない部分が大きいと思います!
その人から滲み出る波動のようなもの、見た目では分からないオーラ、竹原ピストルの魅力って「飾らない人柄」そのものだと思います!
それを歌として表現できる彼は数少ない本当のアーティストの中の1人だと断言できるでしょう
まとめ
竹原ピストルは何故、ここまでのし上がってこれたのでしょうか?
彼が「真のアーティスト」だから、それだけなのでしょうか?
いや、違います!
本当に素敵なアーティストって知られていないだけで世界中にたくさんいると思うんです!
人知れず活動して感動を与えることができるアーティストが、それこそ無数に存在しているんです
しかし…
そんなアーティストの誰しもが
- テレビに出て有名になりたい
- ビッグになりたい
と思っているとは限らないですよね!
「街のライブハウスで歌っているだけで幸せだ」と思う人もいるでしょうし
「愛する特定の人にだけ自分の歌を捧げたい」と思う人もいるでしょうし
つまり
竹原ピストルは真のアーティストでありながら、メディアを通して少しでも自分の歌や考えを世に広めたいと心から思っているのでしょう!
真の素晴らしいアーティスト・ミュージシャン = メジャーデビューして有名であること
ではないと筆者は考えます
でも竹原ピストルって
メジャーデビューして有名な、真の素晴らしいアーティスト・ミュージシャン
だと断言できます
今の世の中CDがたくさん売れるわけではないので、メジャーデビューしてもたくさんお金を稼ぐ事ができるわけではないし、生活が楽になるどころか音楽漬けになってサラリーマンやっている方が楽だという考え方だって成り立つと思うんです
本当に心から音楽が好きで、人生を通して音楽活動をしたいと思っている人でないとプロのミュージシャンになれないのではないでしょうか?
そういう意味では、商業主義的な音楽が生まれにくくなって本当に見ている人、聴いている人を「楽しませる事ができる」「感動させる事ができる」真のアーティストこそがメジャーデビューしプロのミュージシャンとして活躍できるような時代なのかな?と考えます
CDは売れなくなったかもしれませんが、音楽が無くなることは絶対にないですもんね!
竹原ピストルのような真のミュージシャンがメジャーデビューして世に出てきたということは、これからの日本の音楽シーンが本当にレベルの高い世界になっていく前兆なのかもしれませんね!
これからの彼の活動や、音楽シーンからますます目がはなせない筆者です!
最後まで読んでくださってありがとうございました!