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30th ANNIVERSARY TOUR 2017
いやいや行ってきましたエレファントカシマシのライブ!
本当に凄かった!感動が止まりませんでした!
ずっと好きだったエレファントカシマシがデビュー30周年ということでベストアルバムをリリース!それに伴って全国47都道府県を余すところなく回る壮絶なツアーをやるということを聞きつけましてね
これは観に行くしかないでしょう!
30th ANNIVERSARY TOUR “FIGHTING MAN”と銘打たれたツアー、居ても立ってもいられなくなった筆者はちょっと足を伸ばして馴染みのある福井県にライブを観に行ってきました!
エレファントカシマシ@福井フェニックスプラザ
会場は福井駅から少し離れた所にあるフェニックスプラザの大ホール、2000人収容の程よいキャパの会場です
人口の少ない福井県の人口と比較して考えると2000人集めるというのはとても大変なことなんです!東京で言えば武道館クラスのアーティストでも福井で2000人を集めるのは至難の技なんですよ
会場に近くにつれ… あ、この人エレカシ観にきたな!と思しき人々がちらほら…
ライブの醍醐味って始まる前のこういうところから始まるんですよね
非日常を求めてライブ会場へ足を運ぶそのワクワクしたお客さんの表情ってどんなアーティストのライブ会場でも見られるんですがこの瞬間が本当に好きなんです
よくアーティストが「お客さんと一緒にライブを作り上げる」なんて言いますが、上辺だけじゃなくてこれって本当なんですよ!アーティストが最高のパフォーマンスを観客の前で繰り広げて、それを観たオーディエンスが興奮の渦を巻き起こして初めてライブって成立するものだと思います
会場のロビーはもちろん、物販のスペース、スタート前の会場とかの期待に溢れた空気感って何とも言えない緊張感があってとっても好きなんです
17:30分スタート!セットリストは?
会場が暗転してメンバーが静かにステージに現れ静かにライブがスタート
1曲目はまさかのあの曲でした!
……と、ここでセットリストを紹介しましょう!
第1部
01.歴史
02.今はここが真ん中さ!
03.新しい季節へ君と
04.ハロー人生!!
05.デーデ
06.悲しみの果て
07.今宵の月のように
08.戦う男
09.風に吹かれて
10.翳りゆく部屋
11.桜の花、舞い上がる道を
12.笑顔の未来へ
13.ハナウタ~遠い昔からの物語~
14.3210
15.RAINBOW
16.ガストロンジャー
17.やさしさ
18.四月の風
19.俺たちの明日
第2部
20.ズレてる方がいい
21.奴隷天国
22.いつか見た夢を
23.コールアンドレスポンス
24.生命賛歌
25.TEKUMAKUMAYAKON
26.夢を追う旅人
27.ファイティングマン
アンコール
28.涙
29.花男
1曲目はまさかの「歴史」
東芝EMI時代の名曲、珠玉のメロディーに乗せて森鴎外の生涯を歌い上げるという強引極まりない名曲からライブがスタート
冷静に考えてみてください
ライブ1曲目で、誰しもが共感できるであろうラブソングや応援歌ではなく森鴎外という男の生き様を歌い上げる宮本浩次
まぁ、やっぱりミヤジは只者じゃあないなと思わせてくれました!
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30周年ツアーならではの選曲とステージ運び
筆者は10年ほど前に東京でエレカシのライブを観たことがあります
約2000人収容の会場でのライブでしたが
MCもあまりせずに淡々と演奏を続ける4人、時に宮本が他のメンバーに対してマイクで「ごつんと叩く」をやらかしたり、ある種不可解とも取れる行動をとったりして…
「あぁ、エレカシって混沌かつコミカルなライブ運びをするんだな」という印象がありました
往年のヒット曲もその時は演奏することはなく
硬派なロックバンドなんだな…と自分で納得していた感もあったんです
ところがどっこい!
この10年の間に一体何があったのでしょうか⁉︎
同じバンドなのか?と思ってしまうぐらい饒舌なミヤジが、1曲ごとに曲ができたエピソードや当時所属していたレコード会社について丁寧に説明してくれるじゃあありませんか⁉︎
しかも!
サポートメンバーを加えた編成で、レコーディング通りの音源に忠実なアレンジで丁寧に丁寧に演奏してくれたんです!
30年もバンド活動をしていれば、同じ曲を演奏し続けていても
- この曲のこの部分はこうしたほうがいいんじゃないか?
- この曲はキーを上げた方がいいんじゃないか?
等、変更点があっても何ら不思議ではないんです
現にエレカシだってポニーキャニオン時代の曲をいろんなアレンジで演奏していたし、時にはアコースティックギターの弾き語りにストリングスのみを加えたアレンジだったり、いろんな試みがありました
ですが、今回のツアーではあくまでレコーディング時のアレンジを忠実に再現した上で当時の心境やタイアップが取れた時の喜び、メディアから自分の曲が流れて聴こえた時の喜び、レコード会社を変わった時の心境の変化、当時は分からなかった自分自身の曲の本当の良さなど
細かく丁寧に、そして素直な気持ちを言葉にして我々に語ってくれたんです
30年間積み上げてきたキャリアを余すところなくMCで語って
そして3時間という短い時間の中で楽曲を通してエレファントカシマシというバンドの濃密な時間を本当にお客さんに伝えたいんだ!という姿勢が垣間見えて本当に感動的でした
演者がそのような姿勢で臨んでくれると歌詞が心に直接訴えるように響いてくるもので
- 自然に笑いが溢れるし
- 涙がこぼれ落ちるし
- 力が湧き上がってくる部分もあるし
こんなに心を揺さぶられるライブってなかなか無いと思うんです!
あとがき
スタートからあっという間の3時間
第一部、第二部、アンコールという完全なる予定調和とも言えるセットリストの組み方だったわけなんですが何一つ苦痛も違和感も感じられませんでした。
円熟味を帯びたベテランバンドならではの時間の使い方とお客さんへの気遣いと言ったところでしょうか
筆者が何よりびっくりしたのが宮本の声とそのスタミナとバンドの音量です。
ホール会場でのライブなのでライブハウスのように音がグルングルンと会場の中にこもるわけではなく音響を考えて設計されているので小さな音量で最大限大きく聴こえるはずなのに…
そんなの一切、関係なし!
曲が進んでメンバーのボルテージに合わせるようにどんどん大きくなっていく音量
正直、大丈夫かな…と心配になってしまうぐらいの音量でしたよ(笑)
途中、大音量に疲れてしまったのか座って観ているお客さんもちらほら見かけられましたが誰1人会場の外に出ようとはしていなかったし、座りながらも拳を突き上げて会場を一体化させようとしていたのが印象的でした
初めてライブハウスに行った時「何て大きな音なんだろう!」って思ったことありますよね?あの感覚を改めて教えてもらえたような気がしました!
音が大きくて、終演後は頭が痛かったし耳もキーンとして何だかトリップしたような感覚になったのを覚えています(笑)
ミヤジの福井についての感想
全国47都道府県回るという今回のツアー、メンバーにとっては全国津々浦々を巡る旅という側面もあるのかもしれません。エレカシは初の福井公演ということで、ミヤジがMCの時に福井について語っていたことが印象的でした
前乗りで前日に福井についたミヤジは足羽川沿いや丸岡城を散策していたようです…
何と、2時間半もかけて(笑)
時間をかけてるな…と思わず心の中で呟いてしまいました
そんな話の中でも特に面白かったのは福井県庁について語った部分でした
実は福井県庁って城跡にそのまんまドカーンと鎮座するように建てられていましてね、ミヤジの中ではそれがかなりツボだったんでしょう
「お堀に囲まれた県庁ですからね〜こんなの初めて見ましたよ」と言っていたのがとても印象的でした
本当に細かいところまで見ていたんだなというのと、お堀に囲まれた県庁に注目したそのセンスがまたミヤジらしいですよね!
エレファントカシマシというバンドの生き様をまざまざと見せつけてくれた今回のライブミュージシャンの端くれとして、筆者も大いに刺激を受けました!
- これからもずっと我々の前に立ちはだかってほしい!
- そして圧倒的なパフォーマンスと楽曲、そして人間性を見せつけてほしい!
- またどこかの会場にふらっとライブ見に行きたいな!
と思わせてくれる圧倒的なパフォーマンスでした!
エレカシ、本当にありがとう!
最後まで読んでいただいてありがとうございました