Vintage Trouble
Vintage Trouble (ヴィンテージ・トラブル) をご存知ですか?
名門ブルーノートと契約し、Qweenのブライアン・メイに「完璧なバンドだ!」と言わしめ21世紀の音楽シーンの中では明らかに「異彩を放っている」と言って良いであろうブルースやソウルなどをルーツに持った脅威の新人バンドなんです。
メンバーは
- タイ・テイラー(vo.)
- ナリー・コルト(gt.)
- リック・バリオ・ディル(ba.)
- リチャード・ダニエルソン(dr.)
ロサンゼルスで結成した4人組。
様々な大御所アーティストからオファーが届き
- ブライアン・メイ(クイーン)
- ボン・ジョヴィ
- ザ・フー
- レニー・クラヴィッツ
といった大御所のツアーに帯同し、さらに
- ローリング・ストーンズ
- AC/DC
のオープニング・アクトを務め、世界中のオーディエンスを乱舞させ今やロック界の台風の目とも言える存在になりつつあります。
何故、彼らがこれほどの評価を受けているのか?
いろいろな角度から検証していこうと思います。
圧倒的なライブパフォーマンス
Blues hand me down
まず、筆者が度肝を抜かれたのがこの映像
曲のタイトルが「Blues hand me down」なんていう最早使い古されたようなフレーズ。アレンジもギターのリフと8ビートという基本中の基本みたいな構成なのに何故か古臭く感じないんですよね!
Vo.タイ・テイラーの歌唱力やそのパフォーマンスも群を抜いています!
- ジェームスブラウンばりのステップ
- オーティスレディングさながらのシャウト
脈々と受け継がれてきた音楽の歴史みたいな物を残しつつ現代でこれをやることができるのはこのバンドだけでしょうね!
そしてそんな骨太のヴォーカルを支えるのは鉄壁のアンサンブルの演奏隊。
ギター、ベース、ドラム というこの3人であのパワフルな演奏をやっているんです。
「普通じゃねーかよ」という声が聞こえてきそうですが、巷に溢れている音源をよく聴くとキーボードやシンセサイザーの音が入っていたりパーカッションが多重録音されていたりすることが多いんですが
Vintage Troubleはギター、ベース、ドラムだけであの骨太なアンサンブルを作り上げているんです。
余計な物は一切必要ないと言わんばかり!時代に逆行しているのかもしれませんが、熟練の職人みたいなこだわりを感じます。
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Gt.ナリーコルトの使用機材
筆者がVintage Troubleのサウンドの要ともいえるギタリスト:ナリーコルトの使用機材について解説していきます。
Gibson custom shop Les Paul VOS 2005
Vintage Troubleのサウンドの基本とも言えるギターリフ
最も特徴的と言えるのがレスポールの骨太なサウンドですが、意外なことにヴィンテージではなく現行のカスタムショップのレスポールを使っているんですね!
筆者の独断もありますが、世界中でガンガンライブをやっているバンドであればヴィンテージのギターを大事に大事に使うよりも現行品を弾き倒す方良いのかもしれません。
ライブバンドならではのチョイスかもしれませんね
Fender blues junior
アンプは主にフェンダー系を使うことが多いようですが、映像を見ているとブルースジュニアを使っている頻度が高いですね!
ナリーコルトの特徴としてあげられるのは同じアンプを2台使っている所。空間系のエフェクターをステレオで鳴らすためか、単純にボリュームをかせぐためなのか、音に広がりを持たせるためなのか。
その真意までは定かではありませんが、狙いがあっての2台使いなのでしょう。
ブルースジュニアとレスポールの組み合わせで、いっそうブルージーなニュアンスが強調されていて「古き良き」サウンドを作り出しているんですね!
strymon el capistan
足下のエフェクターで気になったのはコレ!
strymonのテープエコーシュミレーターですね。
本物のテープエコーに負けず劣らず、現代のテクノロジーを駆使したstrymonの空間系エフェクターをいち早く取り入れていたようです。
「古き良き」ニュアンスを求めつつ「最新の」技術・テクノロジーを最大限に利用している。
そんな所がVintage Troubleの「新しさ」につながっているのではないかと感じました。
世界中のフェスティバルに出演!今後に期待。
2010年の結成から5年が過ぎ、2016年。
大物バンドのツアーに帯同するだけではなくこれまでグラストンベリーなど世界中のフェスティバルでその実力を見せつけてきました。
日本でもサマーソニックに何度か出演したり、渋谷にあるナノ・ユニバースというショップでライブを行ったり。
小さな会場からスタジアムクラスまでどんな会場もダンス・フロアと化してきました。
CDが売れなくなっている
と言われて久しい昨今ですが、新人バンドはどんどん出てくるし音楽シーン自体に元気が無くなるといったことはありません。
むしろVintage Troubleのように本当の実力を兼ね備えた本格派バンドが台頭してきたように思います。
2016年には待望のジャパンツアーも予定されています!
これからもますます目が離せませんね!