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スコットとリバース
一見するとどこからどう見ても日本人には見えないこの2人
スコットとリバースという音楽ユニットなんです
彼ら、日本人ではないのですが…
洋楽じゃなくて邦楽のアーティストなんです
「一体何言ってるんだ?外国人なんだから洋楽だろう!」と思われる方もいるかもしれません…
が、論より証拠この動画をご覧ください
HOMELY GIRL
どうですか⁉︎ 何だか邦楽を聴いているような感じがしませんか?
歌詞とか
メロディーとか
コード進行とか
アレンジとか
どうしようもなく、いわゆるJ-popの王道の曲のように聴こえませんか?
一体、スコットとリバースって何者なんでしょうか?
どんなアーティストなんでしょうか?
実は大物、実力派洋楽アーティスト!なぜ邦楽に目覚めたの?
メンバーはいわゆる外国人の男性2人なんですが、この2人タダモノではありません
実は2人とも世界的なロックバンドのフロントマンなんです!
Scott Murphy (スコットマーフィー)
スコットは、シカゴ出身のメロディックパンクバンドALLiSTERのベースボーカルなんです!
もともと日本とは縁が深いバンドで、エルレガーデンと一緒に日本全国をツアーで回ったりしていた叩き上げのバンドなんですよ
ハイスタなんかに代表されるようなメロディックなパンクバンドはもともと日本でも人気があるジャンルだし「メロディック」という点では邦楽と共通していると言っても良いと思います
ツアーで日本を巡る中で徐々に影響されていったのでしょうか
元エルレガーデンの細美武士率いるMONOEYESに加入してみたり
- どんなときも
- 15の夜
- チェリー
等のガチJ-popな曲を個人名義でカバーするなど
かなり日本贔屓な活動を展開しているアーティストなんです!
Rivers Cuomo (リバースクオモ)
リバースとは、何を隠そう世界的なバンドWEEZERのボーカリスト、リバースクオモ
この人が日本語で歌って、タワレコでインストアライブやったり渋谷あたりのライブハウスで日本語歌っているってだけで衝撃的なんですけれどね
CDを世界で1000万枚以上売り上げているし
グラミー賞、受賞しているし
洋楽ロックファンからしてみればマジかよ!という出来事なんですよ!
実は彼の奥さんって日本人なんです
もともと日本が嫌いだということを公言していた彼ですが、大好きな奥さんの影響で日本語で音源をリリースするまでに至ったのかもしれません
筆者が某夏フェスでWEEZERのライブを観たときも
「コンバンハ〜 ウィーザーノメンバーヲ アイマショウ!」
(こんばんは、WEEZERのメンバーを紹介しますと言いたかったのだと思われる)
とか、拙い日本語で観客を煽りまくるという荒技をやってのけていました!
人間ってここまで変われるんだな!と思いましたよ
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目標は紅白!日本のアーティストやゆるキャラともコラボ
そんなスコットとリバースが、構想に5年を費やして2013年に音源をリリース!
「タワレコ(渋谷)の5階(洋楽コーナー)じゃなくて3階(邦楽コーナー)にCDを置いて欲しい!」という、とんでもない発言とともに邦楽アーティストとしてデビューしちゃったんです
日本人が世界的な成功を夢見て英語詩の楽曲を作ってアメリカでCDをリリースするのとは方向性が全然違いますよね!
世界的に通用する英語ではなく日本語で歌うわけですから当然日本人にしか詩の内容が分かりません!もはや「売れたい」とか「お金を稼ぎたい」という次元からかけ離れた目的で活動しているわけなんですよ
日本に対するリスペクトなのか
日本に対する愛なのか
J-popというジャンルを追求するということなのか
はたまた彼らの気まぐれなのか…
とにかく異色な活動だというのは事実だと言えるでしょう
そんな彼らmiwaやモンゴル800のキヨサク等
日本のアーティストとのコラボも頻繁に行なっています
アメリカ人の彼らからしてみれば、日本のアーティストから得られるモノというのはたくさんあるんでしょう!
J-popのノリやコード進行、詩のメロディーへの乗せ方は洋楽とは全く方向性が違います
郷に入れば郷に従えというコトワザもありますしね
彼らの研究熱心さには頭が下がります!
さらにはリバースの奥さんの地元である熊本県のゆるキャラ
くまモンともちゃっかりコラボしている彼ら!
こういうの見るとリバースの奥さんからの影響がとっても大きいんだなと思います!
彼女とか奥さんの好きなものとかルーツって気になるものですよね!
(男ならこの気持ちが分かるはず!)
そしてこのユニットの最終目標は「紅白歌合戦」への出場!
日本で活動しているアーティストであれば誰もが夢見る舞台だと思います
「紅白に出場して、真の邦楽アーティストとして認められたい」という発言もあるようです
こういった一連の活動や発言から考えて見ると
彼らは「邦楽」や「J-pop」という音楽のジャンルに面白さを感じているのかもしれませんね
ALLiSTERやWEEZERはメロディーがとても美しい楽曲を製作していました
J-popは、こと「メロディー」に関しては洋楽よりも起伏に富んでいてとてもドラマチックな要素があると言って良いと思います
日本文化へのリスペクトとメロディーへの飽くなき探究心
彼らの活動ってこういう所から来ているのかもしれませんね!
まとめ
邦楽というジャンルに挑戦し続ける彼ら、日本の音楽シーンに一石を投じていますよね
「邦楽はレベルが低い、洋楽の方がレベルが高い」というような洋楽ファンも未だに存在する中
邦楽には邦楽の素晴らしい点があって、洋楽には洋楽の素晴らしい点があると示してくれているようで洋楽も邦楽も好きな筆者からすると彼らの存在や発言はとても素晴らしいことだなと思うんです
彼らの活動が世界的に広まるようであれば、邦楽やJ-popというジャンルがさらに世界的に認知されるのではないかという淡い期待を抱きつつ
今は彼らの作るユニークな「邦楽」がとても面白いなと思っている筆者です
これからも彼らの作る音楽から目が離せませんね!
最後まで読んでくださってありがとうございました