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ブライアン・メイ
イギリスが誇る偉大なるロックバンドQueenのギタリストブライアン・メイ
往年のロックファンにはおなじみの伝説的ギタリストですが、若い世代のギタリストはもしかすると彼の事を知らないかもしれません!
実にもったいない!
ブライアン・メイがQueenのギタリストで、後世に語り継がれるであろう名曲を数々生み出していて、さらにレッドスペシャルという自作のギターまで作って革命的なサウンドを作り上げたというのは周知の事実なんですが、もう少し紐解いて彼のことを調べてみると「え?そんな一面もある人なの?」とか「え?ギターの音を作るためにそこまでするの?」とか色々なエピソードがあってとっても面白いんですよ!
映画も公開されて注目を集めているQueen、ヴォーカリストのフレディ・マーキュリーに注目が集まっていますが、何せ筆者はギタリスト(笑)ギタリストの視点でQueenを眺めているとどうしてもブライアンに目がいってしまいます!
ブライアン・メイとはいかなる人物なのか?ギタリストの目線で掘り下げていってみます!
最後までお付き合いくださいね!
プロフィールを紹介!第2の顔は天体物理学者
ブライアン・メイ(Brian May)
- 生年月日:1947年7月19日
- 出身地:イングランド ミドルセックス州 ハンプトン(Hampton,London,England)
- 身長:187.96cm
特筆すべきは身長187.96cmと長身なところ!
画像を見れば一目瞭然ですが、長身・細身・足が長い・イケメンというロックギタリストに必要な要素を全て兼ね備えています!本当に羨ましいです(笑)しかも、ブライアンはQueenというバンドで大成功を収めているので大富豪というオプションまでついてきます!絵に描いたような成功したロックバンドのギタリストですね !天は彼に二物も三物も四物も与えたみたいです!
これだけで終わらないのがブライアン・メイの面白いところ、彼はギタリストでありながら実は天体物理学者でもあるんです。2007年には天体物理学の研究を再開して博士号まで取得しているんだから驚きです!Queenとして過去に何度も来日公演を果たしている彼ですが、近年では天体の地球衝突問題(プラネタリー・ディフェンスないしスペースガード)にも非常に興味を示しているらしく、JAXAのウェブサイトにも彼の活動内容が紹介されていたりします。(ライブだけではなくこんな分野でも日本との関わりがあるんですね!)
普通のギタリストであれば夜空に思いを馳せてそのイメージを楽曲という形で表現する…ぐらいの所で落ち着くのでしょうが、彼の好奇心は止まる所を知らないのでしょうね!
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レッドスペシャル・VOX AC30のタワーは唯一無二!
それでは満を辞して、ブライアン・メイのギターサウンドについて触れていくことにしましょう!彼の使っている自作ギターレッドスペシャルはあまりにも有名ですよね!オリジナルはもちろん世界に1本だけですが、世のギタリスト達の「少しでもブライアン・メイのサウンドに近づこう!」という思いからかコピーモデルがたくさんリリースされています!ブライアン自身も予備のギターを製作したらしいのですが、使用した木材が異なっているため全然違うサウンドになってしまったらしいですね!
レッドスペシャル
1963年から5年の歳月をかけてお父さんとこのギターを製作したらしいですね!友人宅の廃棄予定だった暖炉の木材をベースに作られたこのギター、高級家具などに用いられるオーク材とギターにもよく使用されているマホガニー材が使われています。色々なギターのスペックを見てきましたが「オーク材」を使用しているギターなんてのは聞いたことがありません。そもそも暖炉に使われていた木材なので、ギターに使用していい音が出るかどうかなんて誰も分からないですよね…
しかし「誰も使っていない木材で作られたギター」というのは裏を返せば「誰にもマネのできない音の出るギター」と言っても差し支えないと思います!もしかすると彼には強烈過ぎるほどの自己顕示欲や好奇心が若い頃から備わっていたのかもしれませんね!
VOX AC-30
機材面においてもう1つ忘れてはいけないのがブライアンのお気に入りVOXのAC-30です!ビートルズが使用していたことで世界的に有名になり、数々のギタリストが使用してきたこのアンプ…を
こんなに積み上げちゃったのはきっとブライアン・メイが世界初なんじゃないですかね⁈
マーシャルアンプを壁のように積み上げるのはハードロックやヘヴィ・メタルのバンドのステージでよく見られる光景ですが、VOXのアンプが積み上げられている光景はなかなか見ることができません!ちなみにブライアンは実際ライブで演奏する時に3台のAC30を鳴らします。2台はそれぞれコーラス用、ディレイ用で分けているみたいですね!(エフェクターからステレオアウトして繋いでいると思われる)シグナルを3つに分けて使用することによって音に立体感を持たせているんでしょうかね!
Queenほどのバンドになればほとんどが大会場でのライブでしょうけれどAC30を3台もフルアップで鳴らせば相当な大音量になっていると考えられます!現在のようにエフェクター類が充実していなかった時期でしょうから工夫を重ねてこの形に行き着いたのでしょう
6ペンス硬貨
そして最後に忘れちゃいけない、ピック替わりの6ペンス硬貨
硬貨でギター弾いちゃうんですね…しかも意図的に!…脱帽ですね。筆者は若かりし頃(高校生ぐらいだったかな?)いざスタジオに出向いてみたものの肝心のピックを忘れてきてしまって泣く泣く10円硬貨でギターを弾いたことがあったのですが…これが弾きにくいったらありゃしない!
実際に6ペンス硬貨で演奏したことはないんですが、相当弾きにくいんじゃないかな?と想像されます。それでも本人は硬貨のギザギザの部分を使ったり、ピッキングの角度を調整したりして出てくる音を使い分けていたみたいなんです!もうここまでくると音の魔術師だとかそういう表現では物足りないぐらいですね…感服してしまいます!
まとめ
機材だけではなく、演奏のスキルやアイディアも飛び抜けているブライアン・メイ
「強烈な個性と素晴らしいサウンド」を作るため試行錯誤を繰り返してきたのでしょうね!見たこともないようなギターを作り出し、誰も試したことのない方法でセッティングをして、他の誰とも違う発想で演奏をすることによって革命的なギターサウンドを作り出し、そしてQueenというバンドを世界的な成功に導いたのでしょう。
現代では楽器店に行けば所狭しとエフェクターや機材が並べられ、1つ手にとってみてもたくさんの機能がついているのでエフェクターの操作を覚えるだけで1日以上かかってしまうようなこともザラなんです。しかしブライアン・メイを見ていると、既にあるもので何かを作り出そうとするのではなく0から全く新しい発想で物事を作り出す楽しさや驚きをとても大事にしているような気がします。
初めてスタジオに行ってオーバードライブのペダルを踏んだ時の感動って何にも替え難いものだと思うのですが、そんな感動を忘れず常にチャレンジし続けることによって革新的なサウンドを作り出すことができるのかもしれませんね!
ブライアン・メイのサウンドをコピーするのも悪くはないのですが、彼のマインドを学ぶことによって「より新しいサウンドを生み出してみる」というのも悪くないのかもしれません!
最後まで読んでいただいてありがとうございました