鈴木 茂
日本のロックの開祖とも言えるはっぴぃえんどのギタリスト
唯一無二にして最強の音楽集団Tin Pan Alleyのメンバーとして
音楽界に燦然と輝くギタリスト、鈴木茂
筆者、現在に至るまでいろんなギタリストやギターサウンドに触れてきたんですけれど
鈴木茂のギターサウンドって、唯一無二とか個性的とか通り越してもはや国宝級と言っても差し支えないんじゃないかな?と個人的に思うんです!
使用ギターはお馴染みのストラト!
鈴木茂と言えばコレ!とも言うべき61〜62年製のフィエスタレッドのストラト、彼の代名詞と言えるぐらいこのギターを使っての演奏があまりにも有名ですよね
60年台前半のストラトと言えばご存知のようにスラブ貼りのローズウッド指板が特徴で、サウンドがいい具合に暴れてくれます
この特徴を是とするか非とするかは、ギタリストの求めるサウンドによるんでしょうけれど鈴木さんのようにサウンドがガッツリ前に出るようなギタリストにはもってこいでしょうね
中音域から高音域がとても煌びやかに出て、しかもそのサウンドが適度に暴れて、木材の経年劣化によって新品のギターからは決して出ないような音の成分が出るヴィンテージのストラト
そりゃ何百万円という高値で取引される訳だわ…と、余談はここまでにして
上記のような特徴を備えたヴィンテージのストラトは鈴木さんのギタープレイの良い部分を最大限に活かすことのできる最強のツールだと言えます。
筆者なんかが弾けば楽器に遊ばれているような感じになるでしょうが、鈴木さんレベルになれば手足の如く操って楽器の持っている能力を120%引き出せることでしょうね!
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まるで要塞のようなアンプ群
そしてそして…彼のライブ映像を見ているとどうしても目に入ってくるのがこの巨大なアンプ群
マーシャルのキャビを壁のように並べるのとはまた違った迫力を感じますね、パッと見ただけでも3台以上のアンプを同時に使用しているように見えます!
この画像ではツインリバーブとAC30、そしてマーシャルのプリアンプ的なモノとキャビが2台…
一体何がどうなっているのやら…流石の筆者もこれを見るだけではどのような回路になっているか具体的には解説ができません
考えられるのはクリーンとクランチ、歪みで音を使い分けているのか?
それともダイレクトなギターサウンドとエフェクト音を別の回路で出力しているのか?
はたまた同じサウンドを全部のスピーカーから一斉に出しているのか?
1台のアンプでは補いきれない音のスキマやキャラクターを、たくさんのアンプを使って埋めているような感覚だと思うんですよね
フェンダーの煌びやかな高音域、マーシャルの豊かな中低音域、VOXのアンプでしか出せない独特の歪んだサウンド
これらをミックスさせたら、どんなアンプでも出せないような超個性的なサウンドが出来上がってくるような気がします。これを考えて使いこなしている鈴木さんの脳みそがどうなっているのか、筆者はそっちの方が気になります(笑)
そして足元のエフェクターはご覧の通り!たくさんのアンプやスピーカーを、足元のエフェクターやスイッチャーで制御して音を作っているんでしょう!
エフェクターの種類をザッと見た感じ、オーソドックスだけれど質の高いモノを使っているようでケンタウルスやストライモンのディレイ、その他に自作のコンプレッサーやブースターをシステムの中に組み込んでいるようです。その他はワウやボリュームペダルぐらいのようなので、あまり飛び道具的なエフェクターは使用していないようですね
つまり…
音を加工してこねくり回すのではなく、自分の手を使って楽器を鳴らし、最高の楽器を使って出した音をこだわり抜いたエフェクターとアンプで最大限に良いサウンドでリスナーの耳に届ける。そんなスタンスでサウンドメイキングをしているような気がしてなりません!
こんなに仰々しいシステムを使っているのにどこか温かみがあってシンプルな彼のギターのサウンドがそれを物語っているような気がしてならないからです!
まとめ
つまるところ、彼のギターサウンドの秘訣って何かと言うと「ピッキングや指のタッチ」ではないかと思うんです!
見ている限り力を入れているようには見えないけれどすごく気持ちの良いタイム間で弦を弾いたり、かと思えばピックではなく指引きで絶妙なサウンドを弾いてみたり、スライドバーとボリュームペダルを使って浮遊感のある魔法のようなフレーズを紡いでみたり
これって音を無理やり加工している訳ではなくものすごくアナログな手法だと思うんですよ!
やはりギタリストたる者、最後に行き着くのは彼のような次元なのかなと思わせてくれる鈴木茂の国宝級のギタープレイ!ギタリストなら親を質に入れてでも観に行くべきなのかもしれませんね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!