ギタリストにとって永遠の課題とも言える「歪みエフェクター」
一昔前まではアンプに直接ギターを繋いで音作りをすることが潔く男らしいという風潮もあったと思うのですが、今やほんの1部のトップアーティストを除いてほとんどのギタリストが何かしらのエフェクターを通してギターを弾いていると言っても良いでしょう。
その中でも音作りに欠かせないのが所謂「歪みエフェクター」
- オーバードライブ
- ディストーション
- ファズ
に代表される、今や音作りの基本とも言えるエフェクターとなりつつあります。
PAシステムが進化した現代のステージ事情を考えれば一昔前とはステージ内での音作りがもはや別次元のものになっていると考えるべきでしょう。
ギターアンプを大音量で鳴らし歪んだサウンドを得るのではなく、いかにして良質のサウンドを無駄なく作り出しオーディエンスに届けるのかというのがポイントになってきます。
基本的な繋ぎ方から、応用編まで解説していきたいと思います。
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使い方・繋ぎ方 音作りのポイント
そもそも歪みエフェクターというは
「アンプの音量を上げることによって得られる歪んだ音を機械的に作り出してしまおう!」
というものです。
エレキギター → 歪みエフェクター → アンプ
基本的にこれでOKです。
「そんなの誰でも分かるだろ!」という声が聞こえてきそうですが、このセッティングで演奏の核となるサウンドを作り出す。ということを覚えておいてほしいんです。
今や数えきれないくらいのエフェクターが世に出回っていますのであれこれとたくさん繋ぎたくなるのですが核となるサウンドがしっかり作れていないと、ショボイ音をどれだけ他のエフェクターで加工しようがショボイ音はショボイ音のままなんです。
しっかりと基本のサウンドを作った上で、ディレイやコーラス等のエフェクターでさらに音を装飾していく!という考え方で音作りをすることをお勧めします。
まず基本となる音作りですが、やはりアンプで音を鳴らすのでアンプのボリュームやイコライザーで音を作ることになります。
自分の求める音がどういう音なのか?
と考えてセッティングすることになりますが、ここで歪みエフェクターをかけた時のことを想像しながら音を作ることになります。
- クリーントーンと歪んだサウンドを曲中で使い分けたい
- 基本的な歪みはアンプで作って、ソロの部分の歪みを深くしたい
- 曲中に音を変更するつもりはないので自分の気に入ったこだわりのサウンドを作りたい
等、ギタリストによってその目的は様々です。
その目的に応じて、アンプの設定をします。
ここでの注意点は、その後歪みエフェクターをかけることを前提として音を作るので大音量・過入力にならないよう心がけることでしょう。
エフェクターとアンプの良い所をマッチングさせてより良い音をめざしていくため例えばアンプで歪ませすぎたりすると、さらにエフェクターで歪ませた時に
- 歪みすぎていて音がぺしゃんこになった
- 音がでかくて何が何だか分からない
と、なってしまう恐れがありますからね
理想とする音をイメージしながらセッティングしましょう
アンプのセッティングができたら次はエフェクターのセッティングです。
機種が様々なので一概には言えませんが大体の機種には
- ゲイン(歪みの深さを調節)
- レベル(音の大きさ、出力を調節)
- トーン(出音、音質を調節)
等のツマミがついている事が考えられます。
歪みすぎて音がつぶれてしまわないように、且つ自分の目指すサウンドに少しでも近づくようにセッティングしましょう。
あらかじめアンプで歪んだサウンドを作ってある場合ゲインでさらに歪みを足した上でレベルで最終的な出音のボリュームを調節。
トーンで音質を調節すれば出来上がりです。
まとめ
「歪みエフェクター」ということで基本的な使い方をここまで解説してきましたが、いまやサウンドの核となるこのエフェクターは単に音を歪ませるだけではなく様々な用途でギタリストに使用されています。
例えば
- あまり音を歪ませたくないけれどアンプの原音では物足りないので、音質を底上げしたい場合に簡易的なプリアンプのように使ったり
- 曲中でソロを弾く際だけボリュームを上げたい時にブースターとして使ったり
その使い方も時代とともに進化しているのです。
一貫して言えるのは核となるサウンドを作ること
これにつきます。
様々なキャラクターをもった無数の歪みエフェクターの中から自分好みの1台を選んでサウンドの基礎を作り出していってください!