念願だったエレキギターやアコースティックギターを手に入れたそこの貴方!弾きたくて弾きたくてうずうずしているんじゃないでしょうか?
エレキギターをアンプに繋いで…電源をオンにして…
「ギュアーーーーーーーーーン」という音を想像していたのに
実際に弾いてみたら
「何だかペケペケ鳴っているだけでロックな音がしない…」
「音が伸びない…」
「CDみたいな音がしない」
と思われる方がいるかもしれません。
そうなんです、エレキギターやアコースティックギターはそれだけでも音が出るしアンプやミキサーに繋いで音を増幅させることで大きな音を出すこともできるのですが
実際、CDなどで耳にするギターのサウンドと言うのは「エフェクター」という機械を通して音を加工している場合がほとんどなのです。
ここではエフェクターに関しての基礎的な知識について解説していこうと思います。
スポンサードリンク
エフェクターの種類・選び方
さて、エフェクターというものにはそれはそれはたくさんの種類がありまして…
ほんのごく1部、例を挙げると
・歪み系
・モジュレーション系
・空間系
等、聞き慣れない人からしたら「何だ?それは?」というような系統で分別されているものばかりです。
簡単に説明すると歪み系というのは
「アンプのボリュームを上げたとき音が歪んでいく、そのサウンドを作り出すためのもの」です。
・BOSSのオーバードライブ
言葉で説明するとややこしいですがロックバンドが
「ギュアーーーン」という音を出しているかと思いますがアレを機械的に作り出すためのものと考えると分かりやすいかもしれません。
この歪み系のエフェクターだけでも
・オーバードライブ
・ディストーション
・ファズ
等、何種類も存在するので初めての方は一体どれから選べばいいのか?と迷ってしまいますよね?
しかもエフェクターというのは定番のBOSSというメーカーのもので1つ1万円くらいする割と高価な物なんです…
「せっかくバイトして念願のギターを買ってONE OK ROCKのコピーバンド組んでモテようと思ってたのに…ワンオクみたいな音を鳴らすためにはあとどれだけバイトに入らなければならないんだよ…」
と、思ったそこのあなた。安心してください
エフェクターには大別すると
・コンパクトエフェクター
・マルチエフェクター
というものがありまして
コンパクトエフェクターは前述したように1つにつき1万円前後するものが多く1つにつき1つの機能しかついていないものが大半なのですが…
マルチエフェクターというのは1つの機械の中にあらかじめたくさんの種類のエフェクターが組み込まれていて、設定することでいろんな種類のエフェクターを1台で使うことが出来るという優れものなんです!!
最近ではbluetoothに対応してスマートフォンでダウンロードしたエフェクターをインストールして(有料で、1つのエフェクターを数百円でダウンロード可)使用することが出来る!というようなものまであるんですから(しかも1万円ぐらいで)テクノロジーの進化と言うのは凄いですね。
実際に管理人は高校生の頃BOSSというメーカーの「ME-8」というマルチエフェクターを買いましてね、たくさんエフェクターの種類や特徴をこれで覚えたと言っても過言ではありません。
最初はマルチエフェクターを購入して「エフェクターについて勉強するんだ!」というのも1つの選択肢ですが
ところがどっこい
コンパクトエフェクターだってデメリットばかりではないんです。
マルチエフェクターは安価でたくさんの種類のエフェクターを使うことができますが、コンパクトエフェクターの良い所は「1つ1つのエフェクトの個性が強く、またクオリティが高い」という所なんです。
例えば
「1960年代のロックバンドみたいなギターの音を鳴らしたい」という明確な目的があるのであれば、迷うことなくコンパクトエフェクターを探した方が良いと思います。
1960年代のサウンドをモデリングした歪み系のコンパクトエフェクターも実際にあるので、そういうものを購入した方が自分の目標に早く辿り着けますからね!
コンパクトエフェクターの繋ぎ方
コンパクトエフェクターを選んだ際、新たな壁にぶち当たる可能性がでてきます。
例えば「オーバードライブ」と「コーラス」と「デジタルディレイ」というコンパクトエフェクターを3つ買ったんだけれど、どの順番でつなげばいいの?というように
コンパクトエフェクターは1つ1つ機能が分かれているので、つないであげないとそれぞれの効果を得ることができないんですね。
例えば歪み系の他に
「モジュレーション系」 → 機械的に音の揺れを作る
「空間系」 → 機械的にエコーや山びこのような効果を作る
のようなコンパクトエフェクターを購入した場合。
基本的には
歪み系 → モジュレーション系 → 空間系
というようにつなぐのが一般的です。
空間系のエフェクターでキラキラしたサウンドを作ったその後に歪み系エフェクターを繋ぐと、そのキラキラした音をまた「ザラッと」加工しちゃうことになりますからね
繋ぎ方によってそれぞれの良さを打ち消し合ってしまうケースがあるので、まずは基本的な繋ぎ方を試してみることをお勧めします。
ただ音楽のジャンルによっては常識にとらわれず斬新なサウンドを求められる場合があるので、一概にこの繋ぎ方が正解だ!というのは存在しないんですね。
延々とループする音を空間系のエフェクターで作って
その音を後につないだ歪み系のエフェクターでオーバードライブ(歪ませる)することによってまるでシンセサイザーみたいな幻想的な音を作ることもできるんです。
今まで聴いたことがないような音を作り出していくのもエフェクターを使っての音作りの醍醐味の1つだと言って過言ではないでしょう。
そうやって作り出した音が、楽曲のインパクトになって聴き手の印象に残ればそれはそれで大正解ですからね!
まとめ
エフェクターも、ギターと同じで最初は訳が分からなくなるぐらいたくさんの種類があるのできっと迷ってしまうかと思います。
「右も左も分からないし、とにかく音を出したい。」
ということであればマルチエフェクターがお勧めです!
最近は音質においてもコンパクトエフェクターに負けないくらいクオリティの高いマルチエフェクターが安価で売っているのでいきなり「音がショボイ、何だよこのマルチ」ということになる可能性は低いでしょう。
逆に明確な目的がある人は
楽器屋の店員さんに
「ジミ・ヘンドリクスみたいな音が出したいんだけれど」
などと具体的に伝えれば
きっと楽器屋さんは
「ロジャーメイヤーのファズをおすすめするよ」
と、マニアックでレアなコンパクトエフェクターのメーカーや機種を教えてくれるでしょう。
それぞれのコンパクトエフェクターの特徴についていろいろ教えてもらって、それに基づいてこだわりの自分好みのサウンドを見つけたり目標とするアーティストの音に少しでも近づけるというのはとても楽しい作業です。
たくさんのエフェクターを組み合わせて、自分の目指す音を作り上げていってくださいね!