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ギブソンのアコースティックギター
ギブソンと言えば…
レスポールやES-335といったエレキギターを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
1952年にレスポールが誕生してからというもの現在に至るまでエレキギターの2大巨頭として名を馳せてきたブランドなのでエレキギターのブランドとしてのイメージがかなり強いのですが
そもそもギブソン社は1902年にマンドリンを作り始めたのがきっかけの会社
エレキギターを制作するまではマーチン社と肩を並べ、現在に至るまでアコースティックギターの名機を世に送り出し続けている会社なんです
ギタリストの好みによりますが
エレキでフェンダー派とギブソン派で好みが分かれる傾向があるのですが
同様にアコギ業界でもマーチン派とギブソン派で好みが分かれる傾向があると言えるでしょう!
筆者もアコギはギブソン派
綺麗にまとまったサウンドが特徴のマーチンと比べると、ギブソンのアコギはガツガツとしたストロークに適していて、サウンドもワイルドな印象なのでブルースやロックンロールのような音楽に向いているんです(筆者はブルースやロックが好きなんです)
そんなギブソンのアコギの代表機種や使用アーティストを紹介しつつその魅力に迫ってみたいと思います
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代表機種
J-45
ギブソンのアコギと言えばまず名前が挙げられるのがJ-45でしょう!
トップやサイド・バックの素材は…なんていう細かい説明は割愛して、ギブソンのアコギのスタンダードと言えばこのギターだと言えるぐらいポピュラーな存在です
ボディの形状や大きさによって幾つかの種類に分けられているギブソンのアコギの中でも、このシリーズは中の上ぐらいの大きさがあります!
なので結構大きいです!
ピックでガシガシストロークするのにも適しているし、指で弾いても大きな音が出るので最も汎用性が高い機種だと言えるでしょう
音もギブソンのギターのスタンダードとも言える低音が強調されたワイルドなサウンドが持ち味!ギブソンのアコギを買おうと思ってどれにしようか迷うぐらいならこれを選んでおけばまず間違いはありません!
ハミングバード
ピックガードに鳥が描かれた何やら華やかなこのギター、ハミングバードという機種です
ハミングバード(ハチドリ)が描かれたこのギター使用している素材はJ-45と同じなのですが、ジャキジャキとした高音が特徴です
ギブソンぽさを求めつつ、もう少し高音域が欲しいなというギタリストはこの機種か、もしくはDOVE(ダブ)というピックガードに鳩が描かれた機種を選ぶと良いでしょう(ダブは木材が違うのでさらに高音域が強調されます)
あと、単純に見た目で選ぶというのもいいかもしれませんね!赤を基調としたお洒落なギターなのでステージでも映えること間違いなしでしょう
J-200
出ましたJ-200
見たまんまですがデカいです!デカいギターなのでデカい音が出ます!独断と偏見が入りますがチマチマ指で弾くようなギターじゃないですね!ジャカジャカ弾きましょう!
エルヴィスプレスリーやジョン・レノン等が好んで使用していたこのギター、見た目もゴージャスで個人的にはアコギの王様だと思っています!
王様の名に恥じないゴージャスな作りとサウンドは折り紙付きなのでアコギでロックするぜ!という方には是非手に取っていただきたいですね
LG-1
最後に紹介するのは現行ではラインナップされていないLG-1という機種です
ギブソンのアコギの中で「L」とついている機種はボディが小さい機種なんです。このLG−1は1950年代ぐらいに生産されていたヴィンテージなのですが筆者が1番好きなアコースティックギターです。
小ぶりなボディに似合わず、ピックで弾くとガツンと反応してふくよかなギブソンサウンドが鳴り指で弾けば枯れたブルージーなサウンドが響き渡ります。
作られた時代背景もあるのでしょう、ブルースやロックを演奏するのにこれほど適したギターはないでしょうね!
はっきり言って今時のサウンドではありませんが、古めの音楽をリスペクトしてやまないミュージシャンが手に取れば鬼に金棒!インスピレーションがガンガン湧いてくることでしょう
使用アーティスト
山崎まさよし
山崎まさよしさんが使用しているのはJ-45
アコースティックギターがアレンジの中心になっている彼の楽曲は、ギブソンのアコギなしでは語れません。どこか切ない彼の歌声と温かみのあるギターのサウンドが絶妙に絡んでなんとも言えないカラーを生み出しています
指弾きからストロークまで幅広く使用していますのでギブソンのギター弾いたらどんな音になるんかな?というふうにアルバムを通して聞いてみるのも面白いかもしれませんね!
斉藤和義
続いてはこの人!
斉藤和義さんはギブソンからシグネイチャーのアコギを出しちゃうほどのギブソンアコギユーザーです。もともと彼が影響を受けたのがビートルズであることからもギブソンのアコギサウンドが彼の楽曲に必要不可欠な物だったのでしょう!
バッキングでコードストロークに使用してみたり、バラードで爪弾くようなフレーズを奏でてみたり、ロックバンドのアレンジの中で幅広くアコギを取り入れています。
たくさんの機種を所有しているようなので、楽曲に応じて様々な箇所で使い分けていたりするようです
忌野清志郎
惜しくも亡くなってしまった忌野清志郎さん
J-200をガシガシ弾きまくる姿がとても印象的でした!
RCサクセション時代はあまりアコギを弾く姿が見られませんでしたが、もともとはフォークの弾き語りからそのキャリアをスタートさせた清志郎さん。
当時から爪弾くようなスタイルではなく、ガシガシとストロークしシャウトしまくるというスタイルで異彩を放っていたという逸話も残っています
清志郎さんのゴージャスな衣装にゴージャスなJ-200がよく映えてカッコいい!
日本のロックンロールキングとアコギのキング、最高の組み合わせですね!
まとめ
代表機種や使用アーティストを紹介してきましたが
共通して言えるのはギブソンのアコギを使用している個性的なアーティストの強烈な個性を支えるかのような存在であったのだなと気付かされます
ギブソンのアコギのサウンド自体
- 「個性的だ」
- 「特徴的なギブソンサウンドだ」
と表現されることが多いのですが、アーティストの強烈な個性・表現の前ではやはり1つの楽器なんだなということを感じさせられます。
強烈な個性は時として万人に受け入れられないことがありますが、そんな強烈な個性をもラッピングして聴き手に届けることができるギブソンのアコースティックギターってとても素晴らしいツールだと筆者は思います。
はっきり言ってどの機種もそれなりの値段がする高価なギターです
ですがそれに見合ったサウンドを提供してくれることは間違いないでしょう。
- より表現の幅を広げたい時
- 音楽の深みを追求したいと思った時
ギブソンのアコースティックギターを手に取ってみることをお勧めします!