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フェンダーアンプ
もはや説明不要のギターのブランド、フェンダー
フェンダーのエレキギターは世界中のギタリストに愛され続けています!
ギター本体はもちろんのこと、世代を超えて愛されるアンプも世に送り出し続けています
フェンダーのライバルとも言えるギブソンもアンプは出しているんですが、ごく限られたマニアックな機種しか出していないのに対して、フェンダーは数々の名機を世に送り出してきました。
フェンダーアンプの特徴やおすすめ機種、さらには歴史ごとのサウンドの特徴などギタリストならではの視点で紹介していこうと思います!
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フェンダーの特徴、おすすめ機種は?
Twin reverb
まずはフェンダーアンプの代表選手とも言えるTwin Reverb (ツインリバーブ)
こいつを紹介しなければフェンダーアンプは語ることができないと言っても過言ではないぐらいフェンダーアンプの代名詞とも言える存在です!
12インチのスピーカーが2発搭載されていて何と言ってもデカイ音が出ます
開発された1960年代という時代背景がそうさせたのでしょう、マーシャルもそうでしたがやはり音の大きなアンプが主流だったようです(PAシステムが簡素なものだった)
筆者の好みも入ってしまうのですが…
ツインリバーブは音を歪ませて使用するのには適していません!
対照的に…
クリーントーンを鳴らすために生まれてきたのではないかと思うぐらい
感動的なクリーントーンを出すことができます!
ギターそのものの素直なサウンドをストレートに表現するのに適しているアンプなんですね!
セミアコやフルアコなんかをつないでリバーブをかけて音を鳴らしてみましょう!
ギターそのものの「ボディの鳴り」をその大きなワット数を生かしてハウリングさせることなく大音量でバンドサウンドに埋もれさせずに表現することができたりします!
歪みサウンドを多用したいギタリストには不向きなアンプかもしれませんが、それを補って余りある絶品のクリーントーン
ツインリバーブのクリーントーンこそフェンダーサウンドのスタンダードだと言えるでしょう!
The Twin
さて、ツインリバーブによく似たThe Twin (ザ・ツイン)という機種を紹介しましょう
1987年にツインリバーブの後継機種として発表されたこの機種
- 見た目も
- ワット数も
- 名前も
ツインリバーブの特徴を引き継いでいるのかな?なんて印象を受けるのですが…
もう、全然違います。ほぼ別物です!
なにせ、このアンプ歪むんです!
初期ミッシェルガンエレファントでギターのアベフトシがメインアンプとして使っていたぐらいですからね、「ロックでも使えますよ」って言ってるようなもんですね
ガンガンに歪みます
本当にツインリバーブの後継機種なの?って突っ込みたいぐらいなんですが、音がぺしゃんこになってしまうぐらい歪むわけではなくもちろんフェンダーならではのクリーントーンも作ることができます!
時代の流れに合ったアンプをリリースしたということでしょうか?マーシャルやVOXとはまたキャラの違う独特のドライブサウンドを作ることができます!
Deluxe reverb
通称デラリバ、deluxe reverb (デラックスリバーブ)
フェンダーの数あるアンプの中でもかなり使いやすいアンプだと言えるでしょう
スピーカー1発の22ワットなので、ツインリバーブと比較すると「物足りないかな…」なんて感じる方もいるかもしれませんが、PAシステムが発達した現在であればデラリバぐらいボリュームを出すことができればステージでも十分使うことができます!
ボリュームが小さすぎず
かと言って大味にもなりません
歪んだサウンドからツインリバーブに負けず劣らずのクリーントーンもバッチリ作れちゃいます
トレモロやリバーブも搭載した本当に使い勝手の良いアンチクショウですね
Blues junior
古き良きフェンダーのツイードのアンプを彷彿とさせるBlues junior(ブルースジュニア)
比較的新しいモデルなんですが、そのルックスや歪ませた時の枯れたサウンドがフェンダーアンプの草創期を思わせるノスタルジックなアンプです!
ですが…
そんなノスタルジックさを打ち消すかのようなテクノロジーも併せ持ったこのアンプ
- マスターボリューム
- ファットスイッチ
等、ありそうであまりついていないちょっと便利なスイッチやツマミがついてるのもいいんですよ!
- 自宅で小音量で使ってもよし
- 小さなクラブでのライブで使うもよし
- 同じアンプを数台使って大会場で使うもよし
フェンダーアンプのいいとこ取りをした現代版のアンプですね!
フェンダーアンプの歴史は?黒パネ、銀パネって何?
さて、フェンダーのアンプについてアンプマニアの人々の間で銀パネだの黒パネだの謎の単語が飛び交っているのを聞いたことがあるかもしれません!
フェンダーアンプの歴史の中で、その外観やサウンドの特徴が作られた時期によって異なるために年代ごとに区別されているんです!
よく聞かれる黒パネや銀パネについてまず紹介して行きましょう
黒パネ (1963〜1967年頃)
銀パネ(1967〜1981年頃)
もはや語り尽くされている感も否めないのですが…
黒パネはフェンダーアンプの草創期を経て、時代が大音量を求めていた時期に最も生産されたモデルなんですね!
この時期はマーシャルアンプも台頭してきた頃なので、やはりワット数の大きいアンプをフェンダーも生産していたようです!個人的にはものすごくファットでピュアなサウンドが黒パネ時代のフェンダーの特徴だと思います。
リバーブやトレモロなども搭載されてフェンダーのアンプブランドとしての個性がこの黒パネ時代に確立されていったと言えるかもしれません!
その後、長らく銀パネ時代が続くわけなんですが…
時代がよりハイファイな音を求めていたのでしょうか?銀パネ時代のフェンダーアンプは見た目もさることながらギラギラとした高音域が特徴的だと感じます
銀パネのフェンダーアンプにエフェクターで効果を加えることで斬新な音作りを目指していたのがこの時期なのかもしれませんね!
エフェクターのノリも良いので銀パネ時代のフェンダー+エフェクターという風に新しい音の土台づくりのためのアンプという風に考えるのも良いかもしれませんね!
音の加工のしがいがある年代のアンプだと筆者は感じています!
代表的な黒パネ期と銀パネ期について紹介しましたが、歴史を遡ると下記のような遍歴を辿ることになります!
ツイード期(1947〜)
ブラウントーレックス期(1959〜1963)
ホワイトトーレックス期(1960〜1964頃)
まとめ
ちょっとマニアックだったかもしれませんがフェンダーアンプについてあれこれ紹介してみました!
一部、アンプヘッドとキャビネットに別れているセパレートタイプのアンプもあるのですが基本的にはコンボタイプのアンプがほとんどです
選ぶ時に是非気をつけてもらいたいのは、年代ごと・機種ごとでサウンドの方向性がかなり違っているので自分がどのようなサウンドを求めているのかはっきりさせた上で選ぶことをお勧めします!
と、いうのも上記でいくつか説明したように
ツインリバーブはアンプ単体では全然ドライブサウンドを作ることすらできないけれどツイードタイプのアンプであればフェンダーアンプ独特の枯れたドライブサウンドを得ることもできるといったように
モデルが違うだけでアンプの持っている特性が全然違うからなんです!
フェンダーの独特な歪みサウンドが欲しいのに、フェンダーのスタンダードだからと言ってツインリバーブを選んでしまうと
「なんだよ!全然歪まないし音だけやたら大きいし、フェンダーのアンプなんで大嫌いだ!」
となってしまう危険性を秘めているからなんです!(筆者のバンドのボーカリストは歪みサウンドが欲しいのにツインリバーブを使ってフェンダーアンプに対して悪印象を持ってしまったみたいです…)
せっかく素晴らしいサウンドを作り出せるアンプなのに使い方を間違えると筆者のバンドのボーカリストの様にフェンダーアンプが嫌いになってしまうかもしれません!
とても悲しいことです!
- あくまでツインリバーブのようなクリーントーンがスタンダードだと考えて
- モデルによってはいなたいドライブサウンドも作り出すことができて
- 時代ごとにサウンドに特徴があって
といったように特徴を知った上でチョイスしていけばサウンドメイキングをする時に大きな武器となってくるでしょう!
例えばレコーディングの現場で
- オープニングのアルペジオはツインリバーブのクリーントーン
- バッキングはプリンストンのクランチサウンド
- ギターソロはデラリバを大音量で鳴らして
と、いうようにフェンダーアンプだけで色々使い分けができちゃうんですから!
それぞれの特性を理解すれば、それぞれに突出した良い部分を切り取って行くことができます!
歴史のある、奥の深いフェンダーアンプの世界!気になるあなたは是非とも足を踏み入れてみてくださいね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました