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ギタリストのステージアクション
- オリジナル曲を作ったり、お気に入りのあの曲をコピーしてみたり
- バンドメンバーで集まって、スタジオで練習をして
そしたらバンド内できっとこんな声が上がってくるはずです!
そろそろ俺たちライブとかやってみたくねぇ?
- オリジナル曲を作っても、スタジオにこもって演奏しているだけでは独りよがりだし
- 大好きなあの曲を頑張ってコピーしたんだから皆に聴いてほしい
そして… やってきましたライブ当日!
頑張って練習したあの曲を完壁に弾きこなしたぜ!
ノーミスだったし、音作りもかなりクオリティが高かったし…
でも…
何だかお客さんのノリ、イマイチじゃなかった?
なんていうことがあったりします
そうなんです!演奏する音楽のジャンルにもよるんですが、ステージに立つということは演奏している立ち姿以外に演者の「ステージ上での動き・立ち居振る舞い」にもお客さんは注目しちゃっているわけなんです
お客さんを盛り上げるのはフロントマンの仕事だろ⁉︎
という声も聞こえてきそうですが…
ロックバンドのステージにはそもそも決まりなんてありません!
ギタリストだって目立っちゃっていいんです!
考えてみてください!あなたが憧れたギターヒーローはステージ上で、こじんまりと後ろを向いてギターをチマチマと演奏していましたか?
衣装なり、動きなり、きっと何らかの自己主張をしていたかと思います
観ている側はそういう主張を受け止めて何らかの反応をするわけなんです!
この記事では現役ギタリストである筆者が「明日ステージなんだよね」というバンドマンでもすぐに実践できる基本的なステージアクションから、ちょっと難易度の高い演奏と絡めたアクションまで紹介していきたいと思います
Let’s Rock!
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ステージアクションの基本編
手を挙げる・拳を突き上げる
ステージアクションの第一歩はこれ!
ジャカジャーン!と弾いて曲が終わって音が鳴り止んだら…
すかさずピックを持っている側の手を握りしめ、天高く突き上げてみてください
え?それだけでいいの?と思う前に是非やってみてください!シンプルなんだけれど意外とできないんですよ…ステージ上では緊張して極限状態になってしまうのでシンプルな動きをしようと思ってもできていないことが多いんです!
しかし!
この「手を挙げる」というアクションは
シンプルにして、且つ効果絶大!
- 俺はやってやったぜ!という意思表示にもなるし
- お客さんの声援に対してのリアクションにもなるし
- 俺ってカッコいいだろ?というアピールにもなるし
基本にして、最強のステージアクションだと言えるでしょう!
ステージアクションの第一歩はまずここから!
お客さんの方をしっかりと向いてバシッとポーズを決めてみましょう!
ジャンプする
次はこれ!ロックバンドの醍醐味とも言えるでしょう!
楽器を持って演奏しながらジャンプ
これは演奏技術が伴っていないとできないステージアクションです!
まずは演奏面である程度自信をつけてからチャレンジしてみましょう
あと、むやみやたらにジャンプすれば良いというわけではなく
「曲の終わり」「演奏隊が全員目を合わせてジャーンと演奏を締める時」などジャンプするタイミングが非常に重要になってきます!
音とジャンプのタイミングがリンクした時は、ステージの高さがプラスされて本当にカッコよく見えるんです!
ライブ演奏がバッチリ決まって高揚してきたら、ジャンプのタイミングを考えて見ましょう
曲中でもキメのフレーズがあったりすればジャンプするチャンスです!
もちろんライブの冒頭でも構いません!
タイミングを見計らってジャンプ
重力に逆らって天高くジャンプする様は、反体制の音楽であるロックンロールの象徴と言っても差し支えないでしょう!
ステージアクション応用編
歯でギターを弾く(映像の1:29〜1:45辺りを参照)
これは伝説的ギタリスト、ジミ・ヘンドリクスが生み出した高等なステージアクション!
ギターを歯で弾く… 厳密に言うと、歯でピッキングするわけです
観ている人たちは、ステージ上の演者にギターの悪魔が取り憑いてトランス状態になってしまったような錯覚に陥るでしょう
これをやる時に重要なのは
- ネック側を見なくても正確に演奏できる技術
- 歯が欠けてしまう恐れがありますが、ビビらないで演奏をするということ
恐る恐る歯でギターを弾いてみたところで観ている人たちに鬼気迫るような気持ちを伝えられるわけがないですからね
ここぞという時に「歯が欠けない程度に」思いっきりやってみましょう
しかし…あまりに長い時間やり続けてしまうと、あの人ヤバいんじゃないの?ということで「アブナイ人」に認定されてしまうかもしれないのでピンポイントで効果的に使うことをお勧めします!
風車奏法(ウィンドミル奏法 映像の7:55〜8:07辺りを参照)
The Whoのギタリストピート・タウンゼントの十八番
風車奏法ことウィンドミル奏法は破壊力抜群!ロックのダイナミズムをそのままギターサウンドに乗せつつ、見ている人を瞬時に圧倒できる凄技です!
ピッキングする側の手を天高く突き上げ、円を描くように振り下ろし1弦側から6弦側に振り上げてグルッと1回転させます!
通常のコードストロークとは出音も異なるし、何よりダイナミックなこの奏法は観ている人をビックリさせる効果が絶大です!
通常ギタリストはピッキングの細かいニュアンスを大事にして演奏しているので、こんなに大きく動きながらピッキングすること自体が稀なんです!
見ている人がそのギャップに驚いちゃうわけなんですね!
しかし、気をつけなければいけないのはピッキングをする角度を間違えてしまうと振り回した手がそのまま弦に当たってしまっててが切れてしまう恐れがあるということなんです
実際、ピートタウンゼントも何度かケガをしたことがあるということ…
そう言ったスリルも観客を魅了する1つの要素だと言えるでしょう
一見すると簡単にできそうですが、この技は初心者にはオススメできません!
ギターの扱いとピッキングに慣れた上級者であればこそ華麗に決められる高等テクニックなんです!失敗した時のリスクを考えてみてください
自分が血まみれになった上、観ている人からすれば空振りなのか何なのか分からないし音も出ていないし…デメリットも非常に多いテクニックなんです
ステージでのたうちまわる(映像の12:00〜12:10辺りを参照)
最後に紹介するのはアンガスヤングの得意技
ライブの終盤で感極まって「ステージ上で寝転び、のたうちまわる」という荒技です
この技は最も難易度が高いと言ってもよいでしょう
何故かと言えば、これをやって「カッコいい」と思わせるには、それ以前に観客を圧倒的にギターで自分の世界に惹きつけていなければいけないからなんです!
考えても見てください
ライブが始まって静かなバラードを演奏している時にこのアクションをギタリストがやり始めたら、メンバーですら「あいつは頭がおかしいんじゃないか?」と思ってしまうことでしょう
観客に至ってはドン引きしてしまうこと間違いなしです!
しかし、このアクションは曲が最高潮に盛り上がり全身全霊を込めたギタープレイでみている人をこちらの世界に引きずり込んでいた場合さらにもう1段階会場をヒートアップさせることができる奥の手なんです
演者も観ている人もトランス状態になって爆音が心地よく感じられる頃合いに勢いそのまま!ステージに寝転んで感情の赴くままジタバタと暴れまわってみましょう!
ロックンロールの非日常性をこのアクションで体現できること間違いなし!
このアクションを使いこなせるようになればきっとあなたもギターヒーローの仲間入り!あなたのバンドは観客を完全に魅了することができるバンドだと断言できます!
まとめ
いかがでしたか?
- シンプルなアクション
- 演奏テクニックを要するアクション
- バンドの力量すらも試されるような高度なアクション
ステージ上でのギタリストの表現方法というのはシンプルだけれど突き詰めていくと本当に奥が深いものなんです
ジャンルによってはステージアクションが一切必要ない場合もありますが、ロックバンドに関して言えばエンターテイメントの一環として絶大な効果があるということは間違いありません
ここに紹介しただけではなく、自分たちで考えたオリジナルのアクションを取り入れてみるのもとても楽しいことだと思います!
ステージにアクションを取り入れて観ている人たちを魅了しライブの完成度・クオリティを1段階も2段階もレベルアップさせてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました!