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エレキギターのピックアップについて
エレキギターのサウンドの要とも言えるピックアップ
弦の振動を拾うマイクのような役割を果たしています
ピックアップが拾った音を電気回路を通してアンプに伝え、最終的にアンプがその音を増幅して出す。というのが「エレキギターの音が出る大まかな仕組み」なんです
ピックアップはサウンドのキャラクターを決定づけるための大きな要素を担っていると言っても過言ではありません
この記事では本当に大まかなピックアップの種類について解説しつつ、ちょっとマニアックなピックアップのブランドをいくつか紹介してその特徴をギタリスト目線で解説していこうと思います!
既存のサウンドに飽きてしまったり、自分のギターのサウンドをバージョンアップしたい人の参考になればと思います!
最後までお付き合いくださいね!
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ピックアップの種類
語り尽くされている感もありますが、ピックアップには大別して2種類存在します
シングルコイルとハムバッキングというやつですね!
(ハムバッキングタイプに関してはハムバッカーとも呼ばれたりします)
細かい構造とか理屈抜きに両者を簡単に紹介してみましょう
シングルコイル・ピックアップ
シングルコイル・ピックアップは輪郭のハッキリとした歯切れの良いサウンドが特徴、キラキラとした高〜中音域の音がクリアに出力されます
ストラトやテレキャス等のフェンダー系のギターに搭載されていることが多いですよね!
ハムバッキング・ピックアップ
対してハムバッキング・ピックアップはパワーのあるファットなサウンドが特徴、中低域のサウンドがきちんと出るのでギターのサウンドが丸く暖かい印象になります
シングルコイルとは対照的に、ギブソン系のレスポールやSG等のギターに搭載されることが多いピックアップです!
こうやって2種類のピックアップがあると、どうしてもどちらが良いのか?という話になりそうなんですが…どちらが優れているということはなく、それぞれの特徴をよく理解しつつギタリストが求めるサウンドに応じて選択すればよいのです
例えば…
ギタリストが2人いるバンドであれば、それぞれキャラクターの違うシングルコイル系のギターとハムバッキング系のギターをそれぞれが持つことによって「担当する音域」の住み分けがきちんとできます。
シングルコイル系のギタリストが16分のカッティングでバッキングパートを担当して、ハムバッキング系のギタリストがメロウなクリーントーンでソロパートを担当する
だったり
ハムバッキング系のギタリストがガンガンに歪ませたサウンドで重厚なバッキングを演奏してシングルコイル系のギタリストがその上で伸びやかなソロを演奏する
といった感じでその組み合わせや用途は無限大です!
ピックアップ選びというのは、あくまで
「イメージした求める理想のサウンドを具現化するための手段の1つ」なんです!
ピックアップのおすすめブランドはこれだ
Seymour Duncan(セイモア・ダンカン)
ピックアップを交換しようと考えたことのある人ならきっと聞いたことのあるブランドですよね!1978年に創業したリプレイスメント・ピックアップの大御所ブランドです
ヴィンテージサウンドから現代的なヘヴィ・サウンドまであらゆるジャンルに適応した高品質なピックアップを作っているブランドなので、ギターのブランドによっては上位機種に「ダンカンのピックアップ搭載」といった具合にセイモアダンカンのピックアップを標準搭載しているようなものまで存在します。
「セイモアダンカンのピックアップのキャラクター」という点で考えるならばそれほど派手な印象はないのですが、堅実なサウンド作りを目指す時や、ギターそのもののキャラクターを生かしてサウンドの品質を向上させたい時に選ぶと良いかもしれませんね!
EMG(イーエムジー)
はい、出ました!ヘヴィネス系御用達のピックアップブランドといえばご存知EMGです!
アクティブ・ピックアップを開発したブランドだけあってそのパワー感は他のブランドの追随を許さないですよね!
ハムバッキング系のギターでより深く歪んだサウンドを求めるためにアクティブ回路を採用(ピックアップの内部にプリアンプを導入)とことんまでノイズを出さないように設計されているので限界まで音を歪ませることができるし、イコライジングにも幅が出てくること間違いなしでしょう!
VANZANDT(ヴァンザント)
ネオ・ヴィンテージというコンセプトを掲げているブランドだけあって、枯れたヴィンテージサウンドを得意とするブランドです
そもそもが5〜60年代のヴィンテージサウンドを狙ったピックアップ作りという所から始まっているブランドだけあって、もはや偏見かもしれませんが個人的に大好きなスティーヴィー・レイ・ヴォーンみたいなサウンドが出るんですよ
頭の中はもはやテキサス・ハリケーンですね!
冗談はこの辺にしておいて…
どちらかと言うと洗練されたサウンドではないんですが、古き良きサウンドを追求するギタリストにとっては「鬼に金棒」と成りうるピックアップです。
1950〜1960テイストのサウンドが欲しくなったらヴァンザントをチョイスしてみてください
LINDY FRALIN(リンディ・フレーリン)
高品質で洗練されたサウンドならリンディ・フレーリンを選択すれば間違いありません
ヴァンザントと同じように「枯れたヴィンテージサウンド」を追求しているブランドなんですが、筆者が実際に使用してみた感想を言うならば「洗練されたサウンドが特徴のプロ仕様のピックアップ」といった所でしょうか
枯れたサウンド・泥臭いサウンドというよりは都会的なアーバンなサウンドに向いているような印象を受けます。品質はハンドメイドだけあって折り紙つき、ギターのグレードを1つと言わず2つ3つ上げてくれるような感じがします!
自分のギターをレコーディングなどで使うための即戦力にしたい時、リンディ・フレーリンを試してみてください!レコーディングで欠かせない1本になること間違いなしでしょう
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ピックアップ交換というと一手間も二手間もかかる作業になってしまうのですが…
「よりサウンドを向上させたい」というギタリストや
「ギターのサウンドのキャラクターの方向性を見直したい」というギタリスト
「1963年のストラトのサウンドに少しでも近づきたい」というギタリスト
というように、ギターを始めてからしばらくしてサウンドに対する欲が高くなってきたギタリストにとってみれば1番手っ取り早くサウンドの可能性を広げられる手段の1つなんです!
ピックアップだけではなく、弦・ブリッジ・ペグ・コンデンサ等々サウンドに関連してくるパーツは様々ですが実際にサウンドを拾う役目を果たしているピックアップの交換は、とても効果的にギターサウンドのレベルをジャンプアップさせてくれます!
皆さんが求める理想のサウンド、バンドアンサンブルがイメージできていればあとはそれに沿ったピックアップをチョイスしていくだけ!
魅惑のピックアップ交換にぜひチャレンジしてみてくださいね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました!